【医師が解説】AGAと若白髪の関係
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私は若白髪で、髪のボリュームはありますが、10代のころから白髪が目立っていました。
先日同い年で薄毛に悩む友人から、「若白髪はAGAにならないからいいよな。」と羨ましがられました。
ネットでもそのような書き込みを見かけるのですが、若白髪がAGAにならないといった医学的根拠などはあるのでしょうか?
結論から申し上げると、若白髪とAGAには関係はありません。
私どもの病院にも、若白髪でAGAの方がご来院されますし、治療で通院もしています。
AGAというのは、髪にとっての悪玉男性ホルモンが髪の成長サイクルを乱し、毛根の委縮により髪が細く産毛化することにより薄くなっていくものです。一方白髪というのは、髪の黒色の元であるメラニンが、なんらかの原因で毛幹(毛髪)内に無い状態となる事でみられるようになります。
加齢によって起こる場合も多いですし、若いころからみられる場合もありますが、その原因には不明な点も多いです。
しかしながら、そのメカニズムが異なる点からも、実際に若白髪でありながらAGAの症状がある方が居る点からも、因果関係に関してはあまり考えられないかもしれません。