【医師が解説】ドライヤーやヘアアイロンで薄毛になるの?
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最近、髪の毛が細くて薄くなってきました。仕事で毎日帽子を被り、ドライヤーとアイロンも毎日使っているのですが、それが原因でしょうか?
ドライヤーの使用に関しては、その使用頻度や使用温度により髪がダメージを受ける事で髪が痩せて見える事はありえなくはありません。感覚としては「髪が傷む」のと同じ感覚でしょうか。髪の毛は、細胞分裂して髪を生やす(成長させる)「毛根」の部分は生きている細胞ですが、頭皮より上に生えて見える「毛幹」と呼ばれる部分はすでに死んだ細胞です。ゆえに、アイロンやブリーチで髪を傷めた場合、身体の力で改善する事は難しいので「髪が細くなった」という感覚になってもおかしくはありませんし、その場合はアイロンやブリーチを控えてダメージの無い髪に入れ替われば、症状は元に戻ります。
しかしながら、頭皮が透けてみえるまで髪が薄くなっているようであれば、AGA(男性型脱毛症)の可能性も考えられます。青年期~壮年期にかけて薄毛の症状をもたらすAGAは、髪にとってのいわゆる男性ホルモンである「5αDHT」という物質が毛根に影響を与える事によって起こります。症状としては、抜け代わりのサイクルを乱す事で抜け毛が増える点と、毛髪のミニチュア化として髪が細く産毛化する点の2点があり、5αDHTの影響を受けるか否かはその感受性の個人差により決まります。
一言で言えば、その体質によりAGAになるかは決まるのです。その場合は、帽子やアイロンなどの影響は関係ありませんので、ご心配な様であれば医療機関にご相談なさってみて下さい。