【医師が解説】特定の季節でAGAが進行しますか?
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「抜け毛の秋」という言葉がありますが、AGAにも影響するのでしょうか?
特定の季節にAGAが進行することはありますか?
「秋は抜け毛の季節」、実際に季節の変わり目は抜け毛が多くなる傾向があり、秋もまたその傾向があります。
いくつか原因は考えられますが、以下の2点が代表的な物と言えるでしょう。
一つ目は、夏の強い紫外線によるダメージです。一年の中で、春から夏にかけては紫外線が非常に強くなります。その紫外線が髪や頭皮にダメージを与え、その結果秋口に抜け毛が増えるというものです。毛幹(いわゆる目に見える黒い髪の毛の部分)は既に死んだ細胞ですから、紫外線のダメージを受ければ自然に元に戻る事はありませんし、過度な紫外線は軽いやけどのようなものですから、頭皮にダメージを与えることで抜け毛に繋がっても不思議ではありません。
二つ目は、人間が持つ動物本来の名残の部分です。全身が体毛に覆われている動物には夏毛・冬毛という考え方があり、その生え変わりの時期である春と秋に毛が抜けかわります。その名残が人間にも残っていて、秋口に毛が多くなるという説もあるようです。
どちらにしても、秋口の抜け毛と「髪にとっての悪玉男性ホルモン」が原因となるAGAとは関連がありませんから、秋にAGAが進行するとお考えいただく必要はありません。あくまで季節的な抜け毛は、誰にでも同じように起こる可能性のあるものだとお考えください。