AGA治療費を抑えたい!個人輸入しても大丈夫?
AGA治療には投薬や施術など様々な治療方法がありますが、どれも保険適用外のためどうしてもお金がかかってしまいますよね。
「出来ることならAGA治療にかかる費用を抑えたい」と多くの方が思います。
費用を抑えるためにAGA治療薬を個人輸入する、という選択肢もありますが個人輸入にはリスクも伴います。
今回はそんなAGA治療薬の個人輸入について解説していきます。
個人輸入を迷っている方は、ぜひチェックしてください!
そもそも医薬品を個人輸入してもいいのか
個人輸入とはその名の通り個人的に使用する目的のもとでメーカーや小売店もしくは代行業者から直接海外製品の購入・輸入を行うことを意味します。
最近ではBUYMAなどの個人輸入代行サービスが人気を集めていますね。
衣類や食品、インテリア雑貨などをはじめとした個人輸入サイトも年々増加し、ネットの普及に伴いここ数年で個人輸入は私たちの生活にかなり身近なものとなりました。
医薬品についても例外ではありません。
原則として、厚生労働省が定めた規定内となりますが医薬品を個人輸入をすること自体は認められています。
一般の個人が自分で使用するために輸入(いわゆる個人輸入)する場合(海外から持ち帰る場合を含む。)には、原則として、地方厚生局(厚生労働省の地方支分部局)に必要書類を提出して、営業のための輸入でないことの証明を受ける必要がありますが、以下の範囲内については特例的に、税関の確認を受けたうえで輸入することができます。 当然この場合、輸入者自身が自己の個人的な使用に供することが前提ですので、輸入した医薬品等を、ほかの人へ売ったり、譲ったりすることは認められません。ほかの人の分をまとめて輸入することも認められていません。
覚せい剤や大麻、麻薬などの危険な薬物をはじめ、薬事法で指定されている一部の薬物や医師の指導を受けずに使用すると健康被害が生じる恐れのある未承認医薬品は個人輸入を行うことができません。
あくまでも個人的な利用に限り厚生労働省が許容している医薬品であれば、個人輸入をすることが可能ということになります。
また、個人輸入できる数量についても規制がかかっています。
● 外用剤(毒薬、劇薬及び処方せん薬を除く。): 標準サイズで1品目24個以内
* 外用剤・・・・・軟膏などの外皮用薬、点眼薬など
* 処方せん薬・・・・・有効で安全な使用を図るため、医師による処方が必要とされる医薬品
● 毒薬、劇薬又は処方せん薬: 用法用量からみて1ヶ月分以内
制限されていないAGA治療薬であれば個人輸入すること自体は可能ですが、好きなものを好きなだけ購入できるわけではありません。
なぜ個人輸入は危険と言われるのか
厚生労働省は、ある程度の許容範囲を持って医薬品の個人輸入を認めている一方で、個人輸入に伴うリスクについても警告を行っています。
日本国内で製造されている医薬品については医薬品医療機器等法に基づき製造販売が行われていますが、海外の製造元がその基準に達しているとは限りません。
不衛生な場所で製造されている場合や、しっかりとした品質チェックが行われず記載通りの成分が配合されていないもの、有害な成分によって健康被害を起こすものが数多く存在するのも事実です。
十分に効果を発揮しないいわゆる「粗悪品」が作られている可能性もあります。
また、正規メーカー製品に見せかけた悪質な偽造品も少なくなくありません。
素人目にはわからないため、知らずに偽造品を使用してしまい健康被害を被るケースもあります。
最も注意したいのが、日本未承認となっている成分を使用した医薬品です。
日本国内で安全性が十分に検証されていないため未承認となっている成分も数多くあり、これらが含まれた医薬品を使用して副作用等が生じた場合、医師が適切な処置を行えない危険性があります。
個人輸入した医薬品については完全に自己責任の元で利用する事となるので、これらのリスクを踏まえた上で使用しなければなりません。
安易な気持ちで医薬品を個人輸入するのはリスクが高い
AGA治療薬のフィナステリド(プロペシア)、デュタステリド(アボルブ)、ミノキシジル、ミノキシジルタブレットやFAGA治療薬のパントガールなど、個人輸入できるAGA治療薬は数多く存在します。
しかし、個人輸入で購入したそれらの治療薬が本当に病院で処方される薬と同等の効果を発揮するかどうかは使用するまでわかりません。
先述の通り、記載通りの成分量が配合されていない場合や有害な成分が配合されている可能性もかなり高く、使用しても十分に効果を得られなかったり副作用が強く出るケースも珍しくありません。
実際、個人輸入商品として人気の高いED治療薬について2016年に大手製薬会社(ファイザー株式会社、バイエル薬品株式会社、日本新薬株式会社、日本イーライリリー株式会社)4社が合同で行った調査によると、成分分析の結果約4割が偽薬であることが判明しました。
AGA治療薬についてこれらの調査は残念ながら行われていませんが、個人輸入で購入する以上偽薬であるという可能性は捨てきれません。
元々、医薬品の個人輸入が許容されているのは海外で治療を受けていた方が帰国・来日した場合も引き続き同様の医薬品が使用できるようにするためです。
一般の個人が医薬品の輸入が可能となっているのは、外国で受けた薬物治療を継続する必要がある場合や、海外からの旅行者が常備薬として携行する場合などへの配慮によるものです。
このように、AGAの治療費を抑えたいという安易な理由だけAGA治療薬を個人輸入するのはかなりリスクが高いと言えます。
まとめ
AGAの治療費を抑えるために個人輸入は確かに有効な手段ではありますが、数千円の節約で品質も配合成分量も信用できない薬を使用するよりも、医師の診察の元しっかりと治療を行った方がトータルでお得だとは思いませんか。
自分の健康と安全を第一に考えた治療法でAGA治療を行うことをおすすめします。
AGAの治療薬については、こちらもぜひご覧ください。
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