亜鉛とは

亜鉛は髪に良いと言われる成分のひとつです。
髪と亜鉛の関係について解説します。

亜鉛は発毛と育毛に欠かせない重要な栄養素

髪の毛は毛母細胞という毛根内の細胞によって生成されているのをご存知でしょうか。
細胞分裂した毛母細胞と細胞分裂時に作られる「ケラチン」というたんぱく質が結びつくことで髪の毛が作られます。

亜鉛は、毛母細胞の分裂を促進する効果があり新たな髪の毛の発毛と育毛の両方をサポートしてくれる栄養素なのです。

さらに亜鉛の役割はこれだけではありません。
ケラチンは18種類のアミノ酸の結合により作られているタンパク質ですが、亜鉛が不足している場合にはタンパク質となることができなくなります。

髪の保護にも亜鉛が活躍

亜鉛は髪の発毛や育毛だけでなく、発毛した後の髪の毛を健康的に保つ重要な役割も持っています。

「健康的な髪の毛」と聞いて、多くの方がつややかで滑らかな髪の毛を想像するのではないでしょうか。
シャンプーのCMでも、潤いとツヤのある絹のような髪のヘアモデルさんがよく起用されていますね。

この潤いやツヤは髪の毛の表面を覆うキューティクルによって生まれます。
髪の毛はメデュラ、コルテックス、キューティクルからなる3層構造となっておりキューティクルは髪の毛の一番外側に位置し、髪全体を覆っています。

キューティクルはうろこ状の透明な細胞となっており、6~8枚が重なり合いながら髪を保護しています。
紫外線やドライヤー、ブラシなどによる外部からの刺激を和らげたり、髪の水分をキープするなど非常に重要な役割を持っています。

そのキューティクルをさらに保護しているのがコラーゲンです。
亜鉛にはコラーゲンの合成を作る効果があり今ある髪の毛を美しく保つためにも亜鉛は欠かすことができません。

亜鉛の摂取量について

これまで紹介してきた通り、亜鉛は髪にとってとても重要な役割を持っています。
しかし、それは身体も同じでホルモンバランスや皮膚の健康、免疫力など様々な部分で亜鉛が必要となります。

いわば身体全体で亜鉛を要しているため必要な箇所で必要な分だけ消費されることを考えると一定の量を摂取することが望ましいとされています。

厚生労働省より発表されている「日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要」によると1日当たりの摂取推奨量は成人男性10mg(上限量40mg)、成人女性8mg(上限量35mg)とされています。

(出典:日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要|厚生労働省)

ただし、亜鉛が身体や髪に良いからと言って過剰な摂取は厳禁です。
過剰摂取によっては胃障害、免疫障害、下痢、低血圧などの症状を引き起こす場合があります。

亜鉛は牡蠣やウナギ、煮干し、高野豆腐など様々な食品に含まれています。
最近ではサプリメントで手軽に補えるものもありますがバランスよく摂取することを意識し、健やかな髪づくりをしましょう。

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