生え際とは
毛髪と皮膚の境目を指す「生え際」について解説します。
生え際の範囲
生え際は基本的に頭皮と皮膚の境目を指します。
額からうなじ(襟足)にかけて、ぐるりと頭部を囲っています。
生え際の形は人それぞれです。
台形になっている場合は「富士額型」
なだらかな曲線を描いていれば「アーチ型」
直線的な場合は「水平型」などと称されることもあります。
生え際と薄毛の関係
生え際の状態によって前髪の形、額の形が変わります。
特に正面から見た時の印象を大きく左右するため、生え際の後退により薄毛の進行に気づく方も多くいらっしゃいます。
AGAは男性ホルモンであるテストステロンがジヒドロテストステロン化することで発症します。
生え際にはジヒドロテストステロン化を引き起こす酵素「5αリクターゼ」が頭頂部のおよそ2倍の高濃度で存在しているため、薄毛、抜け毛などの脱毛症状が起きやすいとされています。
AGA判定方法としてポピュラーな「ハミルトン・ノーウッド分類」では頭頂部(つむじ)からこめかみ部分の生え際との距離を計測してAGAかどうかを判定しており、生え際の変化は一種のバロメーターと言えます。
生え際と薄毛治療
健康的な頭皮環境を保つには血行が重要なポイントとなっています。
頭皮や頭頂部と比較すると血管が少ない生え際は、血行不良が栄養不足に繋がりやすく、頭頂部よりも発毛しづらいとされています。
また、額まわりの生え際については表情筋と連動していることから、表情筋の状態も影響してきます。
表情筋が緊張状態となり血管が収縮して血行不良を起こしている場合には、生え際に栄養が届きづらくなってしまいます。
そのため、基本的に生え際の薄毛治療は頭頂部よりも難しく、治療薬を服用しても効果が現れるまでに時間を要する場合があります。
ただし、AGAの場合は早期治療であれば治療効果も引き出しやすくなっています。
生え際の後退や、異変に気付いた場合には早期に医師の診断を受け治療を開始することで今ある髪の毛を維持しつつ、AGAの進行を抑制することができます。