オナニーでハゲるって噂は本当?射精と薄毛の真実
オナニーやセックスがハゲや薄毛の原因となるのか、性欲が強いとハゲるとは本当なのか、男性なら気になる噂を今回はピックアップします!
オナニーやセックスをし過ぎるとハゲ・薄毛になるという噂
エロい人は髪の毛が伸びるのが早い。
オナニーの回数が多いとハゲる・薄毛になる。
セックスのし過ぎもハゲや薄毛につながる。
絶倫な男性は薄毛やハゲになりやすい。
オナ禁したらハゲが治った。
上記のように、ハゲと性行為・性欲にまつわるいわゆる噂や都市伝説は数えきれないほどありますね。
その噂通り射精の回数や性欲の強さがハゲや薄毛、抜け毛の原因に本当になっているのかを見ていきましょう!
男性ホルモンと性欲の関係
まずは、どうしてオナニーやセックスなど性欲が絡む事柄と薄毛にまつわる噂が多いのか、その原因について検証してみましょう!
性欲を主にコントロールしているのはテストステロンという男性ホルモンです。
テストステロンは男性らしい身体づくりと健康的な精神の維持、そして性欲に対して大きな影響を与えます。
【テストステロンの主な役割】
・筋肉量の維持と増加
・やる気やモチベーションの向上
・性欲の増進
・精子形成
・精神の安定や活力アップ
・骨の強化
テストステロンの分泌量については個人差がありますが20代~30代でそのピークを迎え、分泌量が多いほど性欲や性的衝動も高まるとされています。
この事実に加え「男性ホルモンはAGA(男性型脱毛症)や薄毛の原因になる」「射精によって男性ホルモンが増え、それが薄毛の原因になる」など間違った認識をされている方が多くいらっしゃいます。
性欲が強い=男性ホルモンの分泌量が多い
男性ホルモン=薄毛やAGAなどハゲる原因となる
という2つの認識が合わさって、俗に言う「エロい=はげやすい」という噂が誕生したと予測されますが、テストステロン自体には薄毛やハゲをもたらすような作用はありません。オナニーやセックスによって男性ホルモンが増加するという報告はありますが、例えテストステロンが増加しても薄毛やハゲの直接的な原因になることはありません。
テストステロンはAGA、薄毛の直接的な原因にはならない
今回の噂のように、テストステロンはAGAや薄毛の原因になると勘違いされがちです。
しかし、もし本当に「エロい=はげやすい」というのが事実であれば、性欲のピークである20代~30代のほとんどの方が薄毛になってしまいますよね?
なかにはいわゆる「若ハゲ」状態の方となってしまう方もいらっしゃいますが、フサフサな若い男性もたくさんいます。
それもそのはず。
なぜならテストステロンの分泌量はAGAや薄毛の直接的な原因にはならないからです。
注意が必要なのはテストステロンが変化した「ジヒドロテストステロン」
私たちの頭皮や皮脂腺には「5αリダクターゼ」と呼ばれる還元酵素が存在します。
全身や後頭部・側頭部の皮脂腺に分布するⅠ型5αリダクターゼと、前頭部・頭頂部、前立腺などの毛乳頭に分布するⅡ型5αリダクターゼの2種類が存在し、テストステロンとこの5αリダクターゼが結びつくとAGAや薄毛の原因となる「ジヒドロテストステロン」が生成されてしまいます。
ジヒドロテストステロンは毛乳頭細胞内の男性ホルモンレセプター(アンドロゲンレセプター)と結合すると「脱毛シグナル」を発信するTGF-βを生産します。
TGF-βによって髪の毛の元となる毛母細胞の働きが阻害され、髪の毛が抜けやすい状態へと誘導されてしまい、最終的には薄毛やハゲの状態となってしまいます。
ハゲや薄毛の原因となるのはジヒドロテストステロンであってテストステロンではありません。
どれだけ大量にテストステロンが分泌されていたとしてもジヒドロテストステロンに変化しない限り、テストステロンは髪を薄くさせるような働きはしないのです。
テストステロンがジヒドロテストステロン化してハゲ・薄毛の原因に
テストステロンの時点ではAGAや薄毛の直接的な原因にならないことは理解していただけたかと思いますが、油断は大敵です。
5αリダクターゼの分泌量が多かったり、ホルモンレセプターの感受性が強い体質だった場合、テストステロンの分泌量が多ければ、ジヒドロテストステロンが大量に生産されやすいリスクも高まります。
その場合はフィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(アボルブ、ザガーロ)等で5αリダクターゼを抑制し、テストステロンがジヒドロテストステロン化するのを防ぐ治療方法が有効です。
オナニーやセックスはハゲや薄毛の原因にならない
それでは次に、オナニーやセックスをしすぎるとハゲる・薄毛になるという噂について考えていきましょう!
結論を言ってしまうと一般的には、オナニーもセックスもハゲや薄毛の原因になることはありません。
ただし射精回数が多すぎた多すぎた場合はハゲや薄毛を引き起こす誘因となる可能性があります。
射精をすると、精子と共に髪の原材料となる亜鉛やビタミン、タンパク質も体外へ排出されます。
栄養不足になった髪はしっかりとした成長を遂げることができず、弱々しく痩せた抜けやすい髪の毛へと変化してしまい、薄毛の原因となります。亜鉛にはジヒドロテストステロンを抑制する効果があるとされているので亜鉛不足になるのは避けるべきと言えます。
よく、オナ禁や禁欲生活によって射精を控えると薄毛が改善したという意見をネット上で見かけますが、それはこれまで体外に排出されていた亜鉛やタンパク質などの栄養素が体内にとどまり、髪に行き届くようになった影響もあると考えることもできます。
とは言え、オナ禁がハゲや薄毛の改善につながったというのは過剰な射精を行っていたことが前提での話です。
基本的には、1度の射精によって身体のバランスが崩れるほど亜鉛などの栄養素が排出されるわけではないので、よほど過剰な射精をしない限りこれらは気にしなくてOKです。
オナニーやセックスがハゲや薄毛の原因になることは基本的にないと考えていいでしょう。
オナニーもセックスも適度な回数であればリラックス効果がありますし、勃起神経は定期的に使った方が良いとされています。
また、海外の研究において射精をしなければ男性ホルモンの濃度が高まるという実験結果が出ており、テストステロンをジヒドロテストステロン化しやすい体質であればAGAになるリスクが高まるケースもあります。無理に禁欲することでストレスが溜まり、結果的に髪だけでなく身体や精神面にも大きな負担をかけてしまう場合がありますし、あくまでも、過剰な射精にリスクが伴うというだけであまり神経質に禁欲する必要はありません。
ハゲや薄毛の原因として射精の頻度だけを疑い過剰な禁欲生活を送るのは避けた方がよいでしょう。
無理なオナ禁でストレスをためたり、禁欲生活で恋人や配偶者とギクシャクするほうがよほど問題です。
無理な禁欲よりも育毛を意識した睡眠時間や生活習慣の見直し、栄養バランスを考慮した食事を取るなど他の対策をするのがおすすめです。
そもそも、オナニーやセックスの平均回数ってどれぐらい?
オナニーの平均回数
週刊プレイボーイが行った18歳から40歳の男性300人を対象とした調査によると約7割がオナニーの平均回数を「1週間に2~3回以上」と回答したそうです。
彼女や妻などセックスをする相手がいてもオナニーは別物として楽しむ男性も多く、ライフスタイルのひとつになってる男性も多いのではないでしょうか。
なお、日本人男性の性欲のピークは10代~20代とされており、30代以降はオナニーの回数も週に1回程度となる方が多い一方で、中学生や高校生の場合、毎日オナニーをするのも珍しくないようです。
セックスの平均回数
コンドームでおなじみのサガミが行った調査によると彼女もしくは妻とセックスする平均回数は「月2.1回」。
セックスは相手の都合や状況もかかわってくるので、自分のタイミングに合わせて行えるオナニーの回数に比べるとどうしても少なくなりますね。
週に3回程度の射精は健康的でOK
精子は毎日つくられ精巣上体に貯蔵されていきます。精子の貯蔵期間はおよそ10日程度となっており日数が立つほど精子の動きは鈍り、古くなった精子から発生した活性化酸素によって新たな精子に悪影響を与えると考えられているため、オナニーやセックスどちらの方法でもOKなので週に3日程度は射精をした方が良いと考えられています。
やりすぎは良くありませんが、オナニーもセックスも上記のような平均回数程度であれば全く問題ないと言えます。
まとめ
今回は男性なら誰しもが気になる性欲と薄毛の関係についてご紹介しました!
オナニーもセックスも男にとっては重要なライフスタイルのひとつ。一般的な頻度であれば、ハゲや薄毛の原因となることはありません。
過剰な回数の射精は良くありませんが、ごく普通の性生活であれば何も問題は無いので無理なオナ禁はやめ、ストレスをためないよう過ごしましょう!
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