AGA検査の内容と気になる費用の相場を徹底解説!

AGA予防対策
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AGAの検査って具体的にはどんなことをするの!?

検査というとMRIやCTスキャンなどのように大がかりな装置を使った臨床検査を想像されるかもしれませんが、実際のAGA検査には以下に示すような粘膜採取や採血などによって手軽に行うことができます

また、最近は病院に行かずともAGA検査キットを利用することである程度の検査を行うことも可能となっています。

AGA検査の内容や費用の相場、検査によってわかること、なぜ検査が必要なのかをチェックしていきましょう!

医師による頭皮の検査

スコープで拡大した頭皮

これはどこの医療機関でも行われている検査法であり、医師が患者さんの頭皮を目で確認したり、問診したりすることによってAGA発症の有無や進行具合などを確認するものです。

熟練した経験をもつ医師が額生え際の後退の様子や頭頂部の薄毛の状態などをチェックし、毛穴の状態、毛髪の密度や太さ、頭皮の健康状態など細かい点まで丁寧に確認していきます。

この検査ではAGA発症の有無だけでなく、その患者さんに最適な治療法まで判断することができます。

外用薬を用いるのか、内服薬を用いるのか、あるいはHARG療法や自毛移植などの、より強力な治療法を適用するのかなど、検査結果を元に様々な選択肢を考慮に入れながら治療戦略を立てていきます。

遺伝子検査によるAGA検査

遺伝子検査結果のイメージ

AGAの有名な検査の一つに遺伝子検査があります。AGAの発症のしやすさには遺伝的な要因が大きいとされています。
父や母、父方もしくは母方の祖父母がAGAだと本人もAGAを発症しやすいというのは経験的に分かっていることですが、これを科学的に検証することができるのがAGAの遺伝子検査です。

この検査では遺伝子診断キットにより、遺伝子の塩基配列を解析してAGA発症のリスクの大きさを判定することができます。
AGAの大きな発症原因の一つにジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンの作用があります。

このホルモンが頭皮の毛乳頭細胞にあるDHT受容体に結合すると、TGF-βと呼ばれるサイトカイン(細胞の働きを調節するタンパク質の一種)が産生され、このTGF-βの働きによって脱毛が促進されて薄毛が発症することになります。

このDHT受容体を発現させる遺伝子には特徴的な塩基配列があることから、遺伝子検査によって遺伝子中のこの塩基配列の傾向を読み取ることによって、AGAの発症のしやすさを予測することが可能となるのです。

この遺伝子検査の結果から得られた情報は、将来のAGAを予防するためにとても有効です。将来、高確率でAGAが発症することが分かっていれば事前に様々な対策を立てることができるためです。

AGAは男性ならば誰にでも起こりうる疾患です。現時点ではフサフサの状態で、髪の毛に対する悩みが全くないという方でも、将来のリスクに備えて遺伝子検査を受けてみるのもよいのではないでしょうか。

遺伝子検査の主な方法

遺伝子検査は頬などの粘膜を採取して行うやり方が一般的です。

この方法は実にシンプルで、口をゆすいだ後に両方の頬の内側にカルポーターと呼ばれる綿棒のような棒をこすりつけることで組織を採取します。痛みや傷跡が残るなどの身体的な負担はほとんどなく安心して行うことができます。

採取された組織にはその人のDNAが含まれるため、これを機器分析することによって遺伝子配列を解読することが可能となります。

検査結果は通常は2~3週間程度で分かります。検査に要する費用は通常は2万円前後ですが、医療機関の種類によって若干の幅があります。

クリニックや病院で行う遺伝子検査

AGAの検査は皮膚科やAGA専門クリニックなどの医療機関で受けることができます。
検査方法は頬の粘膜を採取して行う遺伝子検査や採血による血液検査が一般的です。

髪の毛の診断をするのに血液検査をするというと不思議に思うかもしれませんが、血液検査から得られる情報はAGAの診断や治療にとってとても重要です。

血液検査では主に男性ホルモンの血中濃度や肝機能について調べます。
現在では血液検査の精度はかなり高く、テストステロンやジヒドロテストステロンなどの血中濃度をかなり正確に測定することが可能です。

ただし、ここで注意が必要なのはこれらのホルモンの濃度が高いからといって必ずしもAGAになるわけではないということです。人によっては男性ホルモン濃度が高くてもAGAを発症しないこともあるため、検査結果が絶対というわけではありません。

ただし、検査の結果、多量の男性ホルモンが血液中に認められた方はAGA発症のリスクが高いため、早めに予防策を検討するほうがよいといえます。

血液検査では肝機能も同時に測定することができます。フィナステリドなどのAGA治療薬は肝臓で代謝されるものが多いため、肝機能に異常がある方の服用はお勧めできません。

このように事前に血液検査をすることで肝機能異常を発見できれば、服薬による副作用のリスクを最小限に抑えることが可能となります。

血液検査にかかる費用は医療機関ごとにばらつきがありますが、5000円前後のところが多いです。
また、当然ながら採血をするため多少の身体的な負担が伴うことは覚悟しなければなりません。

AGA検査キットによる遺伝子検査

病院に行くのがめんどくさい、検査費用を安上がりに済ませたいなどという方には、個人で行うことのできるAGA検査キットも発売されています。

この検査キットはインターネットなどで購入可能となっており、多くの場合キットに同封された説明書の指示にしたがってご自身の唾液や頬の内側の粘膜などを採取し、専門の機関に郵送すると遺伝子検査を実施してくれて結果が返送されてきます。

お値段は1万円前後と病院やクリニックでの検査と比べて割安となっていることがほとんどです。
ただし、検査の精度の高さや、検査後に結果を踏まえた治療を受けられるという点では医療機関での検査に軍配が上がるといえるでしょう。

検査結果が出た後の対策は!?

AGAの検査からは多くの情報を得ることができます。遺伝子検査によって、将来自分がAGAを発症する確率が高いことが分かれば、今のうちから様々な対策を立てることが可能になります。

毛髪は遺伝子以外にもストレス、血行不良、食生活、睡眠時間、喫煙、頭皮環境など実に多くの要因の影響をうけるため、こうした事項に注意するだけでもAGAの発症を少なからず抑制することが可能になります。

また、あらかじめAGAが発症しやすいことを知っておけば、少しでも兆候が出たときに直ちに治療に取りかかることができ、AGA治療の成否の鍵を握るといわれている最初期の段階に適切な対策をとることも可能になります。

このようにAGAは事前に発症のしやすさを知っておくのと知らないのとではその後の治療に大きな影響が出てくるため、AGA検査は治療にとって非常に大切な要素であるといえるのです。

AGA検査で分かるもう一つの重要な項目に、フィナステリド(商品名:プロペシアなど)が効きやすい体質かどうかの判定があります。

フィナステリドはAGAの治療に用いられる代表的な薬であり、ほとんどのAGA症例で第一選択薬として用いられていますが、個人の体質によってはこのフィナステリドが効きにくいという方もいらっしゃいます。

AGA検査によってフィナステリドが効きにくい体質であることが判明すれば、初めからミノキシジルを用いる、あるいはフィナステリド+ミノキシジルの併用療法を用いるなど様々な代替案が提示可能となります。

また、これ以外にもHARG療法、自毛移植、育毛メソセラピーなどさまざまな選択肢も可能になります。

AGAの治療は初期が最も大きな効果が得られるとされているので、一番大切な初期治療の段階で無駄な選択肢を省くことができるというのは治療の成否を左右する大きなポイントとなるでしょう。

まとめ

正確な検査結果を知りたい!という方は検査キットよりも病院で検査を行うのがオススメです。遺伝子検査については行わなくても治療を開始することができますが、どのような遺伝子構成・体質なのかが分かればより効果的な治療が行いやすくなる側面もあります。

また、家計的に薄毛の方が多く今は大丈夫だけれど将来どうなるのか不安…という方の場合も遺伝子検査を行い体質を把握することができれば対策もしやすくなるメリットがあります。

無理をして受ける必要はありませんが、ひとつの目安としてAGA検査を取り入れてみるのもオススメですよ。

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